スコーレ SEASON 3 アルバム4(7月14日)

お待たせいたしました!  method4のレポートです

 

by 越川陽介

 

第3回目は村川治彦さんと黒田有子さんにご講演いただきました。

今回は「感じる」をキーワードに「センサリーアウェアネス」をご紹介いただきました。

あたま(理性・論理)と、こころやからだ(感情や身体を通して感じられるもの)の関係については、これまでのSkoleで幾度となく出てきていると思います。普段生活を送る上で重要な役割を果たしているのは“あたまの声”です。この声がないと日常生活や社会生活を送ることは難しいと思います。一方で、「自分がどう生きたいか、どうありたいか」ということは、あたまの声よりも、“こころの声”や“からだの声”に見て取れることが多いと思います。
また、日常的にあたまの声ばかりに耳を傾けていると、こころやからだの声が聞こえにくくなってしまうのも事実です。この、こころやからだの声を聞く方法は、これまでも紹介してきたかと思います。今回はボディワークの側面から、からだの声を聴くということに注目した内容でした。

この、あたまと、こころやからだの声の違いについて村川さんは、宗教学のフィールドワークを通して、日常生活では交わらない若者と高齢者が、祭りの際には交差し、日常では決して見せない関係のあり方があることを経験されたそうです。また、アメリカでの留学の中で、「How do you feel?」という質問に、日本語で置き換えて考えた時に「怒っているように”思う”」と感情への気づきにthinkが入ってしまい、感情を切り離して知的な世界で生きているという経験をされたそうです。

そして、感情をそのまま表現する同僚の姿から、感情をそのまま表現する生活の中に自分らしさがあり、誰かの考えた知識や言葉ではなく自分が感じることを表現することの大切さを感じたそうです。このような経験を通してセンサリーアウェアネスと関わることになっていったそうです。

 


センサリーアウェアネスは20世紀初頭にベルリンで始められたワークで、あらゆる瞬間にこころを傾けて、いま-ここを生きていくために、感じることを丁寧に探っていくワークのことです。

まずは「感じる」ことを体験するために黒田さんのガイドに従ってワークをしていきました。
このワークでは自分のことをよりよく知り、自分自身と友達になるということを行いました。
ワ ークの中で大切にしたい視点としては、先生から教えてもらうことを一方的に受け取るのではなく、提案されたものに従って自分自身で探求をしていく、つまり、自分に興味を持って自分を感じることをしていくということでした。
従来の教育は、こうしたら良い、こうしたら失敗しないなどの方法を大人や先生から教えてもらうことが多いかもしれません。しかし、その示されたものは自分の本来性と離れていることもある、と黒田さんは話します。
ワークでは「今」の呼吸に焦点を当てて自分のからだに注意を向けていきました。
「私たちのからだはずっと同じであると思いがちですが、一瞬一瞬私たちは変化しています。それを感じられる時間になればと思います」と黒田さんは語られました。普段あえて色々なことを感じないように生きている毎日の中、センサリーアウェアネスは自分に被さった覆いをとることで自分を感じられる、そんな取り組みであるとのことでした。

そして、最後は村川さんのワークでした。このワークでは、両手を合わせて目を瞑り、その合わさった部分に意識を向けてみるというワークでした。実際に行ってみると、目を開けて両手の境界を感じてみるのとは感じ方が異なることがわかります。目を開けてみてみると、右手と左手が合わさっているという認識が強く、左右の手をそれぞれ個として捉えてしまいます。しかし、目を瞑ることでそのような認識が薄れ、皮膚で感じられる感覚を超えた感覚に出会うことができるようです。それは人によって異なり、光のようにも感じられるかもしれませんし、もっと違うものに感じるかもしれません。このような感覚の広がりは、他者と体験を共有することでさらに新たな発見を自分の中でできると村川先生は話します。いろいろな体験の中から共通する点をピックアップして安心をするという営みではなく、異なる点に注目して、その差異から新たな発見を得るという視点がより人生を豊かにしていくようです。

今回もあっという間に時間が過ぎていきました。
次回は黒田有子さんに再びご登壇いただき、本日の学びをベースにさらに深く学びたく思います。

次回のレポートもお楽しみに!

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