レポート method 3, class 2 《くつろぐ坐禅》

明日が変わる6つのメソッド 第六回(9月3日)

method 3 《坐る》class 2のテーマは “くつろぐ坐禅” です。

前月に引き続いて、藤田一照さんに学びました。

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 前回、禅の<調身><調息><調心>の「調」の大切さや、坐禅における仏のはたらき(大自然の「無限」のはたらき)を学びました。

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今回の坐禅のアプローチは「くつろぐ」です。屍のポーズやペアワークをおこなった後、実修に入りました。

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―― 「くつろぐ」っていうのは、我々の言葉のなかでは、いい言葉のようですが、実際には簡単にはくつろげていなんです。本来くつろいでいるはずなのに、実はくつろげていない。「くつろぎ」を取り戻すということは、回復なんです。くつろげないことには、いろんな理由があります。自己の正体を見失って、自己でないものを自己として、その自己に迷っている。

すべては自分で作り出したもの。それは自分で解決するしかない。だれかのせいにしないんです。これが仏教の特徴です。

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―― 現代社会では、人間をくつろげさせない環境が、どんどん出来ています。「くつろぐ」というのは、決して仕事などを否定しているのではないですよ。仕事のモードとくつろぐモード両方が必要。ぼくらは下手をすると「仕事のモードでくつろごうとする」から難しくなる。切り替えが大事なところです。

 

 

受講生は実際に坐ります。

 

―― 人間として大事なのは姿勢。ぼくらはこの姿勢で、この世の中にしっかり属している。それは「前」という攻撃的なGOではない。「後ろ」に逃げるものでもない。そして右や左にひねって避けようとするのではない。「ただここにいる」っていう姿勢。自分のからだの軸が重力と調和的な関係でそこにあるということ。こうゆうやり方を探っていく、深めていく姿勢です。

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藤田先生に導かれるように受講生は坐りながら、からだと対話していきます。

―― 「くつろいでいる」からこそ開けてくる世界がある。忙しく、せかせか仕事しているときには絶対に味わえない「味わい方」があります。「くつろいでいる」なかでは、本来は退屈しないはずなんです。ぼくらは退屈するとテレビをつけたりするんですけど、「くつろぎ」が深まってくると、そういうエンターテインメントはいらなくなる。

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姿勢の次は「呼吸」です。

―― 呼吸は腹式呼吸ではなく、禅式は「からだ全体」の呼吸です。息を吸うときは、からだ全体が中心的に詰まって、吐くときは全身でふわ~っと広がる感覚。それを見つけましょう。

吐く息は、最後まで、吐ききるまで、ずっと見守る。吐ききったあとに訪れてくる間を大事にする。吸う息は自然に入ってくる。「ブッダが呼吸の仕方を知っているので、任せていい」ということですね。ぼくらはそれを、なるべく細やかに感じている。

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藤田先生の語りは優しく、会場を包み込んでいます。

―― こころのほうは、自分の体重と重力の関係、呼吸、あらゆるフェーズをやすらぎつつ、味わっているだけでいいです。それ以外のことはする必要はない。未来のことや過去のことを思う必要はない。これを「非思量」といいます。非常にシンプルですが、いまやってきたこと以外のことはやらないので、逆に難しいです。

 「調」の裏側には、「くつろぐ」があります。くつろぐような「調」の仕方をする。このふたつは別なことではなく、ひとつのことです。

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 今日はそんな視点から坐禅のことを話してみました。

 

 

 

次回10月1日は、小室弘毅・関西大学准教授といっしょに method 4《つながる》のclass 1を学びます。体験するテーマは、「ヨーガは『つなぐ』」です!

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